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徒然日記

星組 2度目

先週観劇したばかりなのに、昨日またまた星組行ってまいりました。
何でかというと、チケット取るときに何も考えてなかったんですね~(笑)

WOWOWの申し込みが先だったか、チケットの一般発売開始が先だったか、それさえも忘れましたが、ともかく一方のチケットを取るときに、もう1枚をいつ手配したかを考えてなかったということです。
老化現象…ですね(笑)
ま、WOWOWは当たるかどうかはわかりませんでしたが。
かといって、チケットを無駄にするのはもったいないし、今日は今回の観劇で一番いい席だった(といっても14列目ですが)ので、しなくっちゃいけないこともあるけど、それはとりあえず無視して、11時公演だけを観に高速を往復してまいりました。
もちろん車内音楽は「CHRISTMAS PRESENT」です。

曇り空ながら、特に問題もなく無事10時40分にムラに到着しました。
いつも思うんですよね。
途中で事故で通行止めとか、渋滞とか、最悪自分が事故ったらどうしようかって…。
今まで無事に着けてますが、気をつけなくっちゃね。

時間も無いのですぐに劇場に入って着席、これからの3時間ほどのためだけに通ってくるってどうなんだ~とも思いますが…。

休演日明け、とうこちゃんは絶好調でしたね~。
もうすっかりダーティーヒーロー『ティリアン』を自分の掌中に収めてました。
ショーも良かったですね。
宝塚的にはどうかわかりませんが、タンゴダンスに物語があって、前回観た時は『嫌いじゃない』と思いましたが、今回は『ちょっと好みかも…』に昇格しました。
ま、一般的にはあまり評価されてないようですが。

時間があったらもう一回、千秋楽近くに行ってみたい公演です。


前回と今回の観劇をあわせての独断と偏見に満ちた感想を以下にまとめました。
はっきり言って…長いです(笑)お暇な方はどうぞ。
ただしネタバレ、突っ込み満載ですから、ご承知の上ご覧下さい。



『エル・アルコン~鷹~』

2つの原作(正確には『テンペスト』というギルダとのエピソードも入っているので3作)のおいしいとこ取りというよりも、とりあえず全部詰め込んで、ギュッとコンパクトにしてみました!という感じでしょうか。
原作に思い入れのある人ならば、もうわくわくものでしょう。
原作者の青池保子先生が初日を見て感動して、予定してなかったのに次の日も観劇した、と自らのブログに書かれてましたが、あながちお世辞とか、よいしょばかりじゃないと思います。
だって原寸大フィギュア付きキャラクターショーみたいなもんですよ~。
漫画の世界の人物がまんま原寸大で出現して、しかも美形!で漫画と同じせりふをしゃべって動いてるんですから(笑)。

舞台の大ぜり子ぜり、ライト、映像など使える限りの舞台機構を使っての場面転換はなかなか見ごたえがあります。但し、二階後方からだと映像は下半分が見切れていまひとつよくわからないのが難ですが…。
斉藤先生の作劇は、芝居というよりもエンターテイメントショーを見ているようなというか、ふんだんに歌や踊りが盛り込まれて、展開が速いので私は飽きませんでした。
最初の登場人物総登場で主題歌『エル・アルコン~鷹~』を歌い踊るとこなんかKAZUMI-BOY先生の振り付けもかっこいいし、歌もいいのでかなりテンション上りました。
とうこちゃん扮する「ティリアン」。悪いです。

本編はまずプリマスの港にティリアンが現れるところから始まります。
このとき、礼音君扮するルミナス・レッド・ベネディクトも登場しますが、ティリアンとの絡みはありません。
この場面のちえちゃんはなんか爽やかです。いかにも育ちのいいお坊ちゃん感満々で登場します。
ここでティリアンと絡むのは、涼さん扮する友人のエドウィン・グレイムと、琴まりえさん扮する婚約者の海軍提督の娘、ペネロープギャレット。
ここでとうこちゃんは彼女に目をつける。
友人である(っていってもとうこちゃんはそう思ってないよね)を落としいれ、ペネロープをイギリスへ送り届ける役目を手にいれ、その航海中にちゃっかりと彼女をいただいてしまいます。
ここで、「女は抱かれていればいい…」ってせりふがありますが、これは原作のままです。
ま、これだけでも相当悪いですね。
悪徳商人と組んで善良な商人(礼音君のお父さん)を無実の罪で死刑に追いやる。
自分の野望のために、邪魔するものはすべて消してゆく…。実の父であろうが、友人の婚約者であろうが。
なんで、野望のために次々と人を殺していくのか…というのが問題ですが、子どもの頃父から疎まれていたとか、憧れだった母の愛人ジェラードに『野望のままに生きてごらん』といわれたからとか、原作には色々と細かいエピソードがあります。が、それを読んでも今ひとつよくわからないので(笑)そんな性格設定なんだと思ってみてください。
ティリアンがペネロープを殺すところがあるんですが、この場面が一番悪いです。優しい言葉をかけて抱き寄せ、刺し殺す。「NOW ON STAGE」でも皆さんおっしゃってましたが
「ほんと悪いわ…」と思わずつぶやくくらい。
子どものときあこがれていたジェラードも容赦なく絞首刑に…。
まあ、どれも原作のまんまですが、インパクトの強い部分だけ抜書きしてあるようなものなので、予備知識なしに観るとどうなんだ!って思うでしょうね。

あすかちゃん扮するギルダは、主演娘役には珍しく、毅然として男前です。
出てくると、女海賊の仲間を引き連れて踊りまくってます。しかも輪っかのドレスで。
フランスの貴族の称号を持つ女海賊という設定ですし、原作でもドレス着てましたからいいんですけど、踊りにくそうです。仲間はみんな動きやすい服装なのにね。
そして、あすかちゃんもティリアンに頂かれちゃいますが…。
この場面もほぼ原作どおりですが、上着を脱がせて、ベッドの上で体を重ねる…というところまであるので、きわどさは「ダルレークの恋」のベッドシーンと似たような感じかな。

ティリアンに影のように寄り添う忠実な部下、ニコラス(綺華れい)スコット(麻尋しゅん)マスターズ(彩海早矢)。この3人についても、なぜそんなに忠実な部下なのかといういきさつが原作にはあるんですが、時間の関係で(笑)ばっさりカット。
ニコラスとの萌~な心の交流とかいいんですけどね~。
私、マスターズをやってる彩海さんがツボです。前からダンスでひときわ目立ってたので注目してた人ですが、今回のマスターズはなんと金髪サラサラヘアーで美!青年です。ちょっと癖のある表情とか、身のこなしに切れのよさとか目のキラキラ感とか(笑)

無実の父親を殺された礼音くん扮するレッドは、海賊になりティリアンへの復讐を誓います。
ちえちゃんのスケール感が私は好きです。
人によっては、演技が荒いとか、雑だと思われる向きもあるでしょうが、こじんまりまとまった優等生が多い中で、この破天荒な感じがいいなと思います。
ちっちゃくまとまらないでこのまま伸びていって欲しいと思います。
で、最初レッドと敵対する海賊としてキャプテンブラック(和涼華)が登場します。原作ではこれもいろいろいきさつがあるんですが、(やっぱり時間の関係か)ばっさりカットして、レッドがブラックを助けて二人が仲間になるというところから始まります。

しみこちゃんも組替えしてきた当初に較べると、星組色に染まってちょっと濃くなった?(笑)
この二人の並びは、美しくて好きです。ブラックは、顔に傷のある設定なんですが(漫画のまんまの傷でした)傷があっても美し~い。前回のちょっと抜けた刑事のアシスタント?の役よりもずっといいです。

今回の芝居で一番の抜擢は、なんといっても『稀鳥まりやちゃん』でしょう。ジュリエットという、ティリアンの義父の後妻の役なのですが、上手銀橋のすっぽんからせり上がりだし、歌のソロもちょっとだけどあるし、お舞台上に一人で芝居する場面もあるし、何よりも舞台度胸がよくて思い切りのいいところがなかなかです。
礼音くん扮するキャプテンレッドに思いを寄せるという設定ですから、将来的にちえちゃんの相手役候補なのかも…と思いました。

このジュリエットが登場するときに、ティリアンの義父の愛人たちというのが団体で登場するんですが、何人か明らかに…役が混ざってます(笑)。
プログラムで確認すると、紅ゆずる、真風涼帆、この二人は背が高いのでわかります。(1回目は良くわかりませんでしたが、2回見たら確認できました)
そのほかにも何人かおかまちゃんが…。
なんで男役が混ざってるのかよくわかりませんが、ま、コミカルな場面なのでそれもありかなと。
で、1時間半の芝居なのに、中詰めになぜか主役3人が主題歌「七つの海七つの空」を歌い踊ります。いや、かっこいいからいいんですけど…、時間短いのにね…(笑)

今回ほとんどのエピソードやせりふはかなり原作漫画に忠実に再現されてますが、唯一違うのが、ティリアンとギルダの子ども時代のエピソード。このエピソードがらみで、ギルダの死の場面も原作とは少し変えてあります。主演二人が憎みあったままじゃ一応宝塚的にNGということでしょうか。

ストーリー終了後、ティリアンの幼少の母の思い出と重なって、もう一度ティリアンとギルダが真っ白い衣装で登場します。(フィナーレかよ!)
ドラマとかだと、出演者の名前が画面に流れる時に背景で流れてる場面みたいな感じでしょうか。
白い衣装のとうこちゃんは素敵です。

星組は、観たいと思う男役さんがいっぱいいて、オペラグラスを動かすのに忙しいです。
出来たら、オペラのいらない位置で観たい…。
どの役も、当て書きかと思うくらいはまりつつありますから、千秋楽、そして東京とますます進化すると思います。

ほんとに長くなったので(これでもかなりカットしたのですよ)
最後まで読んでくださった  あなた! お疲れ様でした!

ショーの感想は次回に
by hotei-fan-top | 2007-11-30 22:05 | 宝塚