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徒然日記

夫と宝塚 観劇記①

一昨日、久しぶりにムラの空気に触れてリフレッシュしてまいりました。
当日はお天気も良く、絶好の行楽日和。
ドライブも気持ちいいです。
これで夫がハンドル握らせてくれたら最高なんだけど…どうも信用が無いのか運転させてくれません(笑)

さて、あさこちゃんのラストステージ、いよいよあと1週間あまりということもあって大劇場周辺は大勢の人で、すでに立ち見券も出てました。
さらに、ゲート周辺にやたらたくさんの人が…?って思ったら、バウで『紫苑ゆうリサイタル』を上演中。
ファンの方々の入り待ちのようです。
退団されてもこの人気。凄い!
世の中不況って言われてますが、この光景を見るとどこ吹く風って感じですね。

さて、最近は『夫と宝塚』も慣れてまいりましたので(笑)、一連の行動がスムーズになりました。
毎回開演前にお茶か食事をして今日の演目について少しレクチャー。
開演時間になったら入場して、プログラムを買って着席したあとプログラムのあらすじに夫は眼を通します。
1回しか観ないので、前もってあらすじを読んでおかないと…ってことで(汗)

で、いつものようにプログラムを夫に渡して読んでもらってたんですが、
『このおばさん、いつも出てくる人?』って夫が言うので、
えっ?と思って夫の指差す先を見るとそこにはまやさん(未沙のえるさん)の写真が…(~_~;)
(お~い、恐れ多くもジェンヌに向かっておばさんなんて言うなよ! 怒)
と内心は思いながらも、確かに最近あちこちの組に良く出演なさってる…。
基本的に役者の顔を覚える気がない夫も、まやさんは印象に残っていたようです。
周囲の方に聞かれなかったかしら…と内心少々あせりながらも、
『(汗)…良く覚えてたね~凄い!』と褒めておきました(笑)
ふぅ~開演前から冷や汗かきました(苦笑)

さてそれでは久しぶりに、ごくごく簡単な感想いってみたいと思います。
但し1回のみ観劇ですし、私の単なる独断と偏見の感想ですからその点はご容赦を…。
ネタバレあるかもなので、知りたくない方は読まないで下さいませ。




『ラストプレイ』

1人の男の心の旅路とでも言いましょうか…、瀬奈じゅんという男役が居るからこそ成立する芝居でした。
胸の中にトラウマを抱えながら、自分の心をごまかしながら、それでも何気ない風を装って生きていく。
瀬奈じゅんにはそんな孤高な人が良く似合います。
木村拓哉が良くドラマに出ていた頃、『何をやってもキムタク』と言われたことがありましたが、あさこちゃんもどんな役をやっても瀬奈じゅんという個性が勝っているような気がします。
いえ決して批判しているのではなく、その『瀬奈じゅん』を観たいから、ファンは劇場に通うのだろうなと、『男役』としての自分のスタイルというか美学のようなものを持っている人だなとあらためて思いました。
特に格好をつけるわけでもなくすたすたと歩いていても普通にみえて、でも美しい。
特別サヨナラを意識した演出ではなかったように思いますが、自分探しをして新たな世界へ旅立とうとするアリステアという人物像は、宝塚を飛び出して新たな世界へ旅立っていこうとする彼女の姿と重なりました。

トップ娘役がいないせいか、あさこちゃんの相手役は霧矢さん扮するムーアです(笑)
きりやんとの掛け合いのセリフは公演も終盤に差し掛かったせいもあるでしょうが、こなれた感じでテンポ良く小気味良かった。
しずくちゃんはあさこちゃんの幼馴染、あいあいは霧矢さんの恋人役です。
こう書くとしずくちゃんが相手役のように感じるかもしれませんが、残念ながら二人の関係は幼馴染以上には発展しません。しずくちゃん扮するヘレナはアリステアのことが好きなのかもしれませんが、彼はその気なし(苦笑)
もちろんエスメラルダ(城咲あい)はムーア(霧矢)の恋人なので恋愛関係にはならず。
1時間半という時間制限があるので、色々なエピソードを盛り込んでも今ひとつ書き込みが浅い気がしましたが、ところどころに正塚先生特有のクスッとくる笑いもちりばめられていたし、どっかの脚本みたいな破綻は無かった(苦笑)
ただどのエピソードも淡々と進んでいく感じで、なんだか盛り上がりが今ひとつ。
それに、ムーアが『最後に俺のためにピアノを弾いてくれ』というあたりで、これはアリステアにピアノを弾かせるためのムーアの芝居かな?って想像が付いちゃったのと、最後の終わり方が、結局アリステアはどうすることにしたのか、何だかはっきりしない気がして(そこは各自で想像してくださいということかもしれませんが)ちょっと消化不良な感じでした。
きっとこのお芝居は何度か観るともっとジワッとくるお話なのかもしれません。
それに、相手役がいないということでラブストーリではないためか華やかさが足りない気はしました。
あさこちゃんなら、悲恋物のお話が観たかった。

夫は、『最後はムーアが本当に死んだ方が良かった』とか、『アリステアが再びコンクールに挑戦するという場面で終われば良かったのに』とか、珍しくストーリーに『意義あり!』だったようで(^_^;)、挙句に、『幼馴染の子が看護婦になっていて、記憶をなくした主人公のアリステアと再会するという話にしたら良かったのに』(って、それじゃ話変わっちゃうし…)
ですって。
ま、確かにそのほうが『宝塚の王道』って感じはしますが…。
正塚先生、いかがでしょう?(笑)

ショーの感想は又後日~ってことでご勘弁を。
by hotei-fan-top | 2009-11-03 00:33 | 宝塚