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徒然日記

花組 オーシャンズ11

日常の何気ない出来事も、ちょっとずつUPしようと思いながら・・・なかなか出来ません(汗)
結局観劇に行った時はせめて記録に残しておこうと思うので、なんだか観劇記録みたいになってますが・・・
決して、『宝塚』観に行ってるばっかりじゃないんです・・・って言い訳しておこう(苦笑)

初日明けて間のない花組『オーシャンズ11』観に行ってきました。
出来れば、千秋楽近くの完成度の上がった舞台を観たいと思うのですが、夫の休日の関係で今回は先日の日曜日しか一緒に観にいける日がなくって。
まだ開幕したばかりですので、どうかなって思っていたのですが、なかなか。
かなり完成度の高い舞台でしたよ。

では、ちょっと感想など。
あくまで、私の独断と偏見ありのネタばれありです。
未見の方はご注意くださいませ。



花組版『オーシャンズ11』

何!?このクオリティの高さ!

初日明けて間なしの舞台とは思えないまとまり具合に、ちょっとびっくりしました。
そして、蘭寿さんのダニーオーシャンのカッコよさ!
トップ4作目(全ツ等を除いて)にして、やっとはまり役にめぐり会えたというか、大人の男のちょい悪な色気満載で、初めて蘭寿さんをかっこいい!と思いました(失礼!笑)
いえ、今までの役が良くなかったというわけではなくて、なんとなく消化不良のようなもやもや感があったのですが、今回は突き抜けてる感じがして、なんだかスッキリ!
スーツの着こなしもばっちりと決まって、まさに花男の真骨頂!という感じです。

蘭乃はなちゃん演じるテス。
彼女もトップになってもう6作目くらいになるでしょうか?
最初のころは、自信なさげにか細い声で歌っていた歌も、今回は声がよく出ていて見違えるよう。
人妻というには、幼く見えなくもないですがそこはしっかりした演技でカバー。
魅力的なテスでした。

彼女に敵意丸出しで向かうクィーン・ダイアナは桜一花さん。
この方の敵役はファントムのカルロッタに続いて2度目かな?
思いっきりデフォルメした、大げさなはじけっぷりが面白い!

ラスティーを演じるのは専科のみっちゃん(北翔海莉さん)。
いや~、彼女のうまさは言わずもがなですが、今回も歌のうまさに加えて、蘭寿さんとの息の合った掛け合いや、2幕の医者に変装する場面のなりきりっぷりったら…。
あまりになりきりすぎてて、きっとヅカファン以外には、ラスティーが医者に変装してるってことがわからなかったかも・・・(笑)

そして、ベネディクトを演じるだいもん(望海風斗さん)が、これまたうまいんだわ。
彼女の強みは、なんといっても歌のうまさ。
今回、星組版とは違う歌になっていたように思いますが、変幻自在な歌と口跡の良さは群を抜いていました。
歌える人だとは知っていましたが、大劇場公演で、ちゃんとした男役の歌を聞いたのは始めてかも。
御見それいたしました。

イエンはみつるくん(華形ひかるさん)。
花組版はイエンに台詞があった!(笑)
プログラムに小池先生もお書きでしたが、今回この役のためにヨーヨーの技を習得されたのだとか。
登場シーンは、ヨーヨーをやりながら歌って銀橋を渡るというかなり難易度の高い場面。
まだ軽々とヨーヨーの技を決めているとは言えませんが、短期間であれだけこなせれば大したものです。
今回初日から部分休演ということで、オープニングとフィナーレナンバーのダンスは出ていらっしゃいませんが、芝居中の動きやイレブンの仲間で踊る「JUNP」などは、普通に動けていらっしゃるように見えましたから大事をとっての部分休演かもしれません。
イエンの生い立ちが少しだけですが歌で語られています。

バシャーはみーちゃん(春風弥里さん)。
こちらも、今回の役のために手品を習得されたとか。
ジェンヌさんは本当に大変だ~。
彼女は立ち姿が本当にきれいで、今回もちょっと光沢のあるえんじのスーツや、2幕めのあやしいフランス人マジシャンの総スパンスーツなどの着こなしが素敵でした。

そして、偉大なスリを父親に持つヘタレなスリ、ライナスを演じるのはキキちゃん(芹香斗亜さん)。
星から花へ組替えになったとたん次々と大きな役がつき、今回もライナス役と新公主演。
またバウ初主演と抜擢が続く彼女ですが、伸び盛りの勢いを感じました。
星組好きの私としては、元星組生がんばれ!と応援したい気持ちです。

そのほか、あきら君(瀬戸かずやくん)のフランク・カットン、鳳真由君演じるリビングストン・デル、
バージル・モロイの水美舞斗くんとターク・モロイの柚香光くん。
あきら君のスッとした立ち姿も美しいし、真由くんのはじけっぷりったら!(新しい一面を見た気がします)
そして、髪の毛の色やヘアスタイルを揃えて双子らしく見せる、マイティとユズカレーくん。
特にカレー君は私の好みです(笑)
これまで、本公演ではあまり大きな役ではなかった若手の男役さんたちが、今回は皆さんキラキラと輝いていて、花組ってこんなにいろんな男役さんたちがいたんだ~と改めて認識しました。

そして、若手に負けじとルーベンを演じる紫峰さんとソールを演じる悠真さん、そしてリカルドの高翔さん。
三人のベテランさんの演技はもう貫禄の域。

今回は女役さんにあまり大きな役がなくってテスとダイアナの他では、花野じゅりあちゃん演じるポーラくらいでしょうか?
星組では音波みのりちゃんが演じていた役ですが、じゅりあちゃんになると雰囲気がグッとアダルト!
登場シーンのハイレグ着用のダンスはかなり危険な香りがしましたよ(笑)

お話の展開自体は、星組版とほぼ一緒。
イリュージョンもメインのガラス張りの箱を使ったシーンは変わらず、ただベネディクトの部下たちが、消えたダニーを探す場面が客席と銀橋を使うので1階席だと楽しいです。
そのあと、テスとダニーも客席から登場しますしね。

フィナーレも、星組版と流れは同じですが、若手男役のヒップホップダンスシーンで、みつる君部分休演のため、本来ならあきら君が立つセンターポジションに柚香光君が!
センターに光くん、両サイドに鳳真由くんと芹香斗亜くんという何ともフレッシュな3人が中心のダンスシーンになっていて、これはこれでとても新鮮でした。
また、最後のデュエットダンスの衣装は、星組版は原色づかいのカラフルな色と黒の組み合わせだったと思いますが、花組版はひょう柄?レオパード柄というのでしょうか、これまた派手で大人っぽい雰囲気。
派手な動きのダンスを、蘭はなちゃんが生き生きと踊っていたのが印象的でした。

初日明けて間なしでこのクオリティなら、東京の千秋楽あたりはどんだけ~と楽しみになりました。
(って観に行くわけじゃありませんが 笑)
いや~花組ファンの皆様は当然でしょってお思いかもしれませんが、あらためて花組さんの実力を思い知らされた感じです。
でも、この再演も星組の初演の経緯があってこそ、たしか映画とは設定を変えるためのOKがなかなか出なくて、集合日を過ぎても、お稽古の出来ない日が続いて初日までに間に合うかどうか・・・大変だったと星組版のパンフに書いてあったのを思い出しました。

今回の公演のキャッチコピーに『凄いやつらが帰ってくる!』とありますが、ほんとに凄いです。
残念ながら『ベルばら』ほどチケットは売れてないようですが、ぜひたくさんの方に観て欲しい、と久しぶりに思った公演でした。
by hotei-fan-top | 2013-02-15 01:11 | 宝塚