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徒然日記

『君を愛してる』

昨日宝塚に行ったおかげで、今日はすこぶる体調がいい…ような気がする。
私ってなんて単純なんだ~とつくづく思います。

先日取った『赤と黒』のチケットを発券しました。
かなり後方の席ですが、センターブロックだった!
一般発売で取ると、ほとんどサイドの席が多いのでちょっとうれしい。

そんなこんなで、『君を愛してる』の感想です(笑)。

初見で、独断と偏見に満ちておりますし、記憶も1回観ただけですからかなりあいまい。
しかもネタバレもいっぱいありますので、まだ未見の方は覚悟の上(笑)お読みくださいませ。



『君を愛してる』
プログラムの木村先生の談話によると、まずこのタイトルが最初に決まったらしいです。
プロデューサーとの話合いの中で、「最近純粋なラブロマンスってないと思わへん?」というところから始まったらしい。
じゃあこの『君を愛してる』が純粋なラブロマンスかといえば…、確かにそんな気もするが…
プラス、単純、ベタ、まんま、ご都合主義、最近のいろんな舞台観てもこんな話はそうそうないよ…というくらいわかりやす~いお話でした(笑)

なのに、こんな単純なお話にうるっときてしまった(驚)
まあ、それはあとで書くとして…。

ストーリーは、詳しく説明するまでもありません。
公式や、関連雑誌をお読み下さい。(ひねりも何もないので)
なので、ここはおもしろいよ~という見所をあげてみようと思います。

まずはジョルジュ(水さん)の衣装
今回の衣装は、色合いとか、組み合わせがかなり奇抜…下手をすれば野暮ったく見えそうですが、さすが水さんかっこよく着こなしてらっしゃいました。
いや、ストライプのシャツに縞々のカラフルベストなんて…普通宝塚のトップは着ませんよ(笑)

そういえば、セットもなかなか芸術的で素敵ですよ。
私的には、教会の屋根の上の天使がツボでした。

ジョルジュは、遺産目当てに上流階級の女から迫られたり、となみちゃん扮するマルキーズから洗面器でひっぱたかれたり。
このあたりのヘタレぶりは見てて楽しいです。
上流階級のをやってる方々が男役で(ちなみに上流階級の男は娘役さんがやってました)、
中に数名前回の『エリザベート』黒天使が混ざってたので、黒天使に迫られるトート閣下を想像して思わず笑ってしまった…。

洗面器の場面は、となみちゃんほんとに思いっきりひっぱたいてる風に見えます。
実際には音だけで、当たってないと思いますが、
もしかしたらたまには当たるんじゃ…(当たったら面白いけど 笑)と思いました。

マルキーズ(となみちゃん)に好意を寄せるジョルジュにサーカスの団員たちが「遊びじゃないでしょうね?」と問い詰め、フェンシングで迫る、という場面がありますが、貴族で剣の心得のある(という設定の)ジョルジュは自ら剣を取り、鮮やかにそれをかわしていく。
この場面は、男役『水夏希』の見せ場ですね。ファンサービスといったほうがいいかも…。
ま、最後はマルキーズにお玉で頭をこつん!というおちがついてはいますが…(笑)

由美子さん扮するアルガンは敵役といいましょうか、マルキーズの元恋人でまだ彼女に未練があるというこれまたよくある設定で…。
一応悪役っぽいですが、最後まで見ると、実はこの人が一番いい人かもしれない。
だって、自分が結婚するつもりだったマルキーズがジョルジュと結婚することを、「君が幸せならば」と容認し、おまけに歌までプレゼントしちゃうんですから。

音月桂ちゃん(=フィラント)は、無駄に明るい(笑)でも彼女の明るさは武器だろうな~。
そして、凰稀かなめちゃん(=アルセスト)は、あの衣装のズボンは細さを強調しているの?というくらい細身でしかも長~い。
ひとりだけ、遠近法で遠くにいるみたいに顔が小さくみえる(いやたぶん本当に小さいんだろうな)。
そのビジュアルは抜群のアルセストが、うじうじと優柔不断なのがなんかそそられる…(笑)

未来優希さん扮する神父の歌は、上手い!…けど説教くさい…って思ったら、「ちょっと説教くさかったかな?」という台詞があったので驚いた!

サーカスの団員が大勢で歌う『サーカス魂』という歌。
公式でも披露されてましたね。でも今回よく聞いてませんでした。
というのも、この歌を団員たちが歌っている時、水君と音月君と凰稀君が、下手の花道と銀橋の交わるあたりで、3人で小芝居をしてるもので、つい目を奪われてまして…。
気づいたら、舞台上の歌はエンディングでした~(笑)
でもこの下手の小芝居はおもしろいですよ。水君がしきりになんか話してますから。
お近くにお座りの際はぜひガン見して下さい。

そして、この芝居最大の見せ場(なのか?)ジョルジュがすべての財産を放棄しても君と結婚したい!とマルキーズに告白する場面。
ほんとにベタな告白場面です。
ところが、私ここで不覚にもうるっときてしまいました。
その場面を覚えている限りで再現します。(あくまで私の記憶の中です。正確ではありません)

ジョルジュ『君を愛している!僕と結婚して欲しい』
マルキーズ『だめよ、そんなことをしたら、あなたはすべてを失うことになるのよ!』
ジョルジュ『失うものなんて何もない。僕は君のほかに大切なものなんてないんだ!』

…このジョルジュの台詞にやられました…
こんなこと言われてみたいよ~(どんだけ愛に飢えてるんだ…私 苦笑)


マルキーズ『ジョルジュ…』
ジョルジュ『さあ、君の本当の気持ちを聞かせてくれ』
マルキーズ『あなたを…愛しているわ053.gif
2人しっかりと抱き合う…。

文章にするとさらになんてベタなんだ。012.gif今時、素人の芝居でもこんな脚本はないぞ。

でもね、これをなんかかっこよく見せちゃう所が『宝塚』なんでしょうね~。

くだらないとか、中身は何もないじゃんとか思っても、なんか笑顔になれる芝居でございました。
by hotei-fan-top | 2008-01-16 23:50 | 宝塚