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徒然日記

宙組観劇に備えて予習中

宙組公演観劇に備えて予習してます(笑)
今週はこの2冊   ↓

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「白洲次郎の青春」 幻冬舎
こちらは、白洲次郎が親友ロビン(ストラッフォード伯爵家の御曹司)とベントレーに乗ってロンドンからフランスからスペイン方面を旅した軌跡を、孫の白洲信哉さんがたどるというもの。
この本をお書きになった信哉さんは、大学生の時、白洲さんご夫妻の住む『鶴川』の御宅に住まわれていたそうです。
1年もたたないうちに、次郎さんが急逝されその時のことを以下のようにお書きです。

『その年の11月の中頃、祖父は珍しく祖母と一緒に関西旅行に出た。(中略)そして、帰ってきたと思ったら、愛用の三宅一生のコートと、ハンチング帽を被って、自ら歩いて入院し、その2日後、逝ってしまった。本当にあっという間の出来事だった。』

お孫さんには昔のことは何もお話にならなかったようで、
(一度、信哉さんは聞こうとしたことがあったようですが、次郎さんはお答えにならなかったようです)
通夜に中曽根首相(当時)が現れたことや、次の朝の新聞に「吉田元首相の懐刀」などと書かれたのを見て、大変驚いたと書かれています。

信哉さんは、現代のベントレーに乗って次郎さんのたどられた行程をなぞるように、旅をされます。
偶然泊まったホテルからの景色が、次郎の写真に残されたものと同じ風景なのに驚いたり、(80年前と岩の形までそっくりだったとか)次郎が好んで飲んでいたウイスキーの蒸留所を尋ねたり。
最後のほうに若かりし頃の次郎さんと信哉さんのお写真が並んで掲載されてました。
眉毛がなんか似てる…。でも次郎さんのほうが少しハンサムかも(失礼!)

もう1冊は
「白洲次郎・正子の食卓」 新潮社
裕福なご家庭のお坊ちゃまと華族のお姫さま。
一体どのようなお食事をなさっていたのかと、ほんとに野次馬根性丸出しで読みました。
この本をお書きになったのは、白洲ご夫妻のお嬢様、牧山桂子さんです。
白洲正子さんはお料理はなさらなかったようで(笑)、お嬢様の桂子さんも結婚するまではほとんど食事作りはなさらなかったとか。
『結婚して亭主に大きな顔をさせないためにメシを作り始めた、というのが真相です』
とお書きになっていらっしゃいますが、なかなかの腕前のようで…。
お嬢様ご夫妻が美味しそうな食事をしていると気づいた次郎さんご夫妻は、「あれが食べたい」「これが食べたい」と注文をなさるようになりました。
その当時、桂子さんが次郎さんご夫妻に作ってさし上げたお料理の数々が、短文の解説とともに紹介されています。

お若い桂子さんが買うのには少しばかり高価な食材や調理用の器具も、次郎さんご夫妻が惜しむことなく買っていたようで、「フカヒレの煮込み」とか、「ふぐの白子焼きなどもあります。
かと思えば、「牛すじと牛蒡の炊き合わせ」とか「白和え」などの庶民的なものも。

実は、次郎さんは『とても人様には言えないような理由』(家訓のようなものらしいです)で豆腐を口になさらなかったそうですが、「白和え」に豆腐が入っているとは気づかずに食べていたとか(笑)。
母(正子さん)から蟹を買ってくる様に言われ、蟹など1種類しかないと思っていた父(次郎さん)がワタリガニを買ってかえったところ、越前ガニではなかったため母に罵倒され、しょんぼりして桂子さん方に現れ、父の名誉挽回のために作った「蟹の春雨と炒め」。
『父は蟹ののった皿を持って凱旋しました。食事時に行ってみますと、母は父を罵倒したことなどケロリと忘れ、2人で仲良く蟹をしゃぶっておりました。』と桂子さんは当時の様子を記していらっしゃいます。
以外だったのは、シュークリームとか苺のショートケーキ、アップルパイなどお菓子類がたくさん載っていたこと。
正子さんがお好きなのかなと思いましたが、次郎さんも大好きだったとか。
特にカスタードプリンは好物だったようです。

その他のお料理にも、桂子さんのコメントが書き添えてあって、次郎さんと正子さんの晩年のほほえましいご様子が食事を通してうかがえます。

先週読んだ『白洲次郎』 CORONA BOOKS 平凡社
とあわせて3冊、読めば読むほど魅力的な白洲次郎・正子さまです。

今回『黎明の風』で取り上げられる白洲次郎は1部分でしかないのだなと思いました。
次郎さんの素晴らしところは、「サンフランシスコ講和会議」のあと、『僕は、政治家じゃない』と言って、一線から退き二度と政治の世界には現れなかったこと。
今の政治家なら、ここぞとばかり打って出るでしょうから…。
でも、そうでなかったからこそ『白洲次郎』は伝説の人になったのかもしれませんね。

『白洲次郎』が人生の中で華々しく活躍した時代、宝塚の舞台ではどのようになるのかしら。
楽しみです。
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by hotei-fan-top | 2008-02-21 00:36 | 宝塚